à Limoges.

このあいだの旅のつづき。



旅の最後は私の大好きな街、リモージュを訪ねた。写真は市役所。
これで4回目のリモージュ、私が初めてフランスでひとり旅をした街。
フランス中部、リムーザン地方の中心都市。
カオリンの発見でフランスの磁器の街であり、千年も前から続く七宝焼の街でもある。



私にとっては、アンジェ、パリと並んでとっても重要な場所。


今回リモージュを訪ねたのには訳がある。
学校のプログラムに組み込まれた夏の間のスタージュ、
たくさんたくさん探しでやっと見つかった。
スタージュとはフランスで一般的に行われる研修のこと。
日本だとインターンシップみたいな制度だけれど、少し違う。


とにかく、ここリモージュで決まるなんて本当に神様がいるのかもしれない。
その受け入れ先のマダムとムッシューに会いに来たのだ。
二人ともとっても気さくで、とても感じがいい。
親切で優しすぎす、しっかり技術を与えてくれそうな方たちだ。
この夏、ジュエリー屋さんのアトリエで銀の加工と、七宝焼のことを学ぶ。


しかもなんと、お昼をムッシューのお母さんの家に誘ってくれて、
マミーの素敵なごはんをごちそうになった。
彼女はレストランが開けるくらい料理の腕がすごいらしい。
日本食の大好きな12歳の息子さんもかわいい。



窓からの眺めはとくべつだった。



そのあと、この7月のスタージュ期間のための家探し。
すでに約束をしていた家を見に行く。
でかい、でかすぎる、なんとひとりに60m2。
実家より大きいのではなかろうか。
リモージュはフランスの中でも土地代が低いらしく、
パリを比べ物にならないくらい安いらしいのです。


そのあと、2年前に1日だけ七宝焼体験でお世話になった七宝焼センターに向かう。
このスタージュを見つけたのもこのセンターのおかげ、その挨拶に行きたかったのだ。


2年前は言葉の大きな壁で、技術の説明もまるで理解できなかったので、
すらすらとフランス語の説明が分かることが楽しいかった。
お礼を伝えると、私が電話で話した張本人で、しかもディレクターの人だった。
いっぱい話もできて親しくなったので、7月は通いたいと思う。



もちろん観光としても巡りました。



ここリムーザンは牛肉が有名、リモージュでも知られるレストランに入ってみた。


前はひとりで入るのにドキドキしたけど、もう平気。
私はフランスに居ると好奇心が止まらないのです。



デザートのサヴァランもとっても美味しかった。
地元の人と話すことがフランスで一人旅することの醍醐味です。



そして、美術館も。
今まで3回リモージュにきて、ずっと行きたかったのに、
休館日だったり、工事中だったりで今回はじめて入れた。
この日もたくさんの時間を取れなかったので、ここも7月ゆっくりのぞこうと思う。
七宝焼がいっぱい。




いつの間にか陶芸につづき七宝焼のトリコになりつつある。
フランスでたくさん学んで、日本の七宝焼のことも知っていきたい。
素材を知るのって、すごくブキになるんだと思う。



制作関係では少しずつ方向が見つかっている気がする。
それはこのフランス滞在で、重要なことで本当にありがたい。
ありがとう。

日々の生活のことで苦しくなって、先週学校で倒れちゃった。
ありがたいことに周りに温かい人がいっぱいいるので、きっと大丈夫。大丈夫。
それもあって、そろそろ本気で日本が恋しい。
みんな元気かなあ。
大切な人たちに会いたいです。



わたしはきっとつよくなってかえる。