je suis à côte de Buttes chaumont.

パリに引っ越しして来てもう少しで三ヶ月。
十月から新しい学校が始まりました。
明日から一週間のバカンス。




そう、パリは19区にあるコンテンポラリージュエリーの学校に通っています。
私にとってこのフランス留学の醍醐味で、2年もかけてやっと決まった大切な居場所なのです。
言葉の上達は人によって差があるけれど、私はこの学校に辿り着くまで2年もかかった。
長かった、それなりに長かった。
つらかったけど楽しかった。
でもこの学校を始めてみて、私のフランス語理解力は1年前で確かに足りなかったと思う。
やっぱり時間をかけてよかったなって。
今だからこそ、あの高速な授業にもある程度ちゃんとついてけてる。


私はフランスという国が本当に好きらしい。
以前は単純に「憧れの国」だった。
でも実際ここで二年暮らしてみて、たくさんのフランス語をしゃべって、地方を旅して、フランス人と関わって、
いつまでたっても飽きないフランス文化。国民性も言語そのものも私を好きにさせてくる。
良いところもそうでないところも含めて、私はこの国が大好きだ。
どうしてなのかそれは言葉に仕切れないけれど、フランスという存在が心からウキウキさせてくるのだ。
それは私にとって素敵なことなのだ。


そして今、パリにいる。
パリは本当にいい。
これも言葉にきちんと表せないけれど、すべてのものがつまっているから。
以前新しい学校をストラスブールと迷っていたが、わたしの人生経験の一部としてパリを選んでよかったと思う。
パリには人生がつまってるんだと思う。
どの時代もパリはパリで、わたしもパリに惚れ込んだ一人だから。


学校の近くには市民の憩いの場として知られるビュットショーモン公園がある。
昨日はデッサンの授業でこの公園の丘からパリをみた。
課題は「光を探すこと」、4時間いるとそれなりに凍えたけれど、
ここビュットショーモン公園からスケッチできる課題があるなんて、なかなか幸せだなと思う。


授業は毎日8時間。課題スピードとしては大学時代より遥かにハードで、まるで高校の時みたいだったりする。
月から金まで毎日違う授業で構成されている。


月曜日、「研究」というクラスで、それぞれの回でどのように発想を膨らませるのか、そのプロセスを学ぶ。
午後からは「遠近法」最終的にジュエリーデザインをする上で必要になってくる立体の読み取り方を理解する。


火曜日は一日中「ロウ」のアトリエ。ジュエリーをメタルにおこすまでの型取りのプロセスを学ぶ。ジュエリーの世界はとても厳密で、あの柔らかいロウを0、1ミリのレベルまで正確に整形する。


水曜日は「メタル」のアトリエ。火曜日と平行して、ジュエリーの最終的な素材となる金属加工を学ぶ。


木曜日は「宝石学」。8時間の連続講義はなかなかすごい。今までしらなかっら石に関する専門知識を分析、分類などを含めて一から学ぶ。クラスの最後には24つの石を特徴を分析して突き止める。

金曜日は「技術」主に金属の性質や特性、ジュエリー制作に必要な金属加工を学ぶ。
午後からは「デッサンと色彩」。
高校時代にやったことがいま少しずつ理解できるようになるような感覚があって、それはうれしいこと。
幾何学図形や公式はすぐに感覚的理解ができるけれど、「描くこと」に関しては未だに感覚の理解から遠いところにいる。今はそれをとらえたい。きっと「理解して描く」ってものすごく楽しいことな気がしているの。


研修生70人程の小さな学校だけれど、この無駄のない、そしてこのハードさが私の居場所としてあっている気がする。
ここで思いっきり学んでこれからにつなげたいと思う。

「つくること」って本当に幸せでうれしい、たのしい。