J'aime bien ma vie.

トナリマチまで


居ても立ってもいられなくって、隣町まで歩くことにした。
自然の中に居て、鳥の声がして、水が流れていて、空が綺麗な空色をしていて、風が吹いていて、草が光っている。


こころをリセットしたかった。


こうして自然の中にいると、
自分の悩み事とか、人の営みが、すっごい小さなものになって見えて、
なんかどうでも良くなってくる。

目をつぶって、手を広げて、耳をすまして、大声で歌って、とってもうれしいような気がしてくる。
いつも自然はすばらしい。


























そうしてこの日、私はまた一つ歳を取った。25歳になった。
100歳の四分の一もう生きちゃった。
24歳最後の日と、25歳最初の日なんて、瓜二つなんだけれどなあ。
ただ、少しだけ自分に特別な日に、自然の中をただただ歩くってことをしたかったんだ。
自分をみつめられるのは一人の時だし、自然の中はもっと一人になれるからね。
フランスに来て一人の時間が増えて、自分のこと前より少し分かってきた気がする。
それはうれしいこと。


そんな誕生日の前日に、これからのパリの生活の家が決まった、ほぼ決まった。
あんなに大変だったのに、来るときは向こうからやって来た。
この夏から、陶芸家の家族と一緒に住む事になりました。
アトリエも近いし、夏はありったけ陶芸しようと思う。


そして翌日の今日、東側の隣町にジョーン・バエズのコンサートへ行って来た。
野外ライブなんてとっても久しぶり、しかも無料なんて夢みたい。
やっぱりライブは最高に気持ちいい。
しかもアンコールでジョン・レノンの「イマジン」、
それからラストにボブ・デュランの「風に吹かれて」だって、本当に感激。
久しぶりに生きてたらそれでいいやっていう気持ちになれた。



この歳になって仕事もせず、未だにふらふらしている事に、違和感や不安を感じずにはいられない。
でも、それでも今にしかできないことが、やりきれないくらいいっぱいあるから、
常に今を一生懸命一生懸命生きる、私を支えてくれてあるがとう。