à Tierce.

土曜日にティエルスという街を訪ねました。
アンジェから20kmほど北上したところに位置する小さな田舎町です。


ここにいつもお世話になっている陶芸家フローレンスの自宅があるのです。
思った以上に広がりのある場所、広大な庭からはメーヌ川の上流がみわたせます。
2年間待ってやっとこの日になりました。




ツバキやヒメオドリコソウも美しく、こころの中で日本に帰ります。


この日は彼女の旦那さんの旧友も来ていて、バカンスみたいな5人です。



観光ツアーの添乗員をしているステファンからは日本やアジアのことについて質問攻め。
こういうのおもしろい。


私のフランス語を直してくれるんだけど、例文の中身がすべて目の前に居る恋人の魅力について。
、、、なのも愛の国なのでした。



テーブルのミドリタイル


アペリティフから始まり、庭の野菜の煮込みや魚のコンフィみたいなの、
それから自家製のカシスソースとヨーグルト、カフェにショコラでしめました。


それから車で周辺の自然公園に行って、
草木の刺に刺さりながら道のない林の中を歩く。


マグリットの馬みたい。



水車小屋の廃墟に入ってみたり


炭酸水を回し飲みして、
空には月が白くて、
上弦の月のいわれで言い争いになった。みんな意見が違う。



耳の奥からあくびの音がする。






14世紀の石造りの街で今年はじめてのツバメを見た、だから本当に春がきたみたい。


遠くの景色が夕方の霧な空気と夕日の黄色い光で、紙重ねの遠近法をしている。


朝日と夕日は違うはずだけど、この日の夕日は1日がはじまりそうにみえた。


夜はニンジンサラダをたくさん食べた。フランスニンジンって日本のより4倍くらい甘い味がする。
40度の梅酒と洋梨のシロップ漬けにもくらり。


フローレンスの飼っている猫は「トマト」っていうんだ。
知らない間にネコアレルギーが消えたので、かわいくってうれしくっていじくりまわした。


0時過ぎ車で送ってもらったんだけれど、外に電燈ひとつなくって真の闇にびっくりした。
あんなに光のない夜の場所は、もしかしたらはじめてかもしれない。