Du long voyage.

長い長い旅から。


日本からお友達が来てくれてわたしは久しぶりに三人旅をしていました。

二人が来るまで、なるべく動物と遊んでいたわたし。

世界で一番ふるい動物園でみんなに語りかけて、

塔のある公園でスズメと戯れて、この旅は始まったんだっけ。

その前に試験を受けたのは今のところ開かない箱にしまっている。


この旅の計画開始からこの日が来るまでこんなにも早かったのに、

ホームで二人を待つ間はすごく長かったから、わたしも単純です。


最初のパリで、

ステンドクラスのシャワーを浴びたり、

パリの真ん中でカフェオレをのんだり、

湯槽とビルと月とうちわの組合せにほっとしたり、したりしたりしたり。


わたしの住んでいるアンジェで、

病院の跡地のタペストリーや、

気になっていたガレット、

それにわたしの先生と陶芸をみんなで共有したこと、

デザートと濃厚なワインをごちそうになったこと、

いろんなことが起こった。




ボルドーでは、

歩くとこに消耗したり、

葡萄畑がつづいていたり、

友達ができたり、

ワインを飲み比べたり、

花火をみたり、

あたらしいことがひらりひらり。


最後のパリで、

塔の上まで行って、

王様の住んだ宮殿ではしゃいで、

ギャルソンの白さに惨敗して、

アフリカの儀式に魅入って、

路上のロックンロールに笑った。


わたしは憧れの場所でひとつ年をとった。

いろいろあったって適当にも思うけど、適切な表現でもあるでしょう。


この旅で、たくさんのフランス語をしゃべって、

フランスがもっとすきになった、からよかった。

パリの上のほうからの景色は最高で、

留学中の悩み事に勝ってしまうくらいで、

この地にきて良かったって思えた。

がんばってないけど、がんばったのかもしれない。


そしてわたしは訳あって、

明日からドイツとの国境に近い街に向かいます。

これからのためのきっと大事なことがあるようなそんな気がする。



もっともっとフランスと関わりたいなと思う旅になってよかった。