le vendredi 22 à Vallauris.

ピカソの陶芸の街、ヴァロリス。


三日目。
この日は、カンヌのバスターミナルから18番線にのって向かう。
目的地はヴァロリス、この旅の一番の目的地。
くねくね山道を酔わないでゴール。


さて、降りたここは街のどのへんなのでしょうか。
ガラスのむこうに人がいるので、迷わず訪ねに行きます。
ここはどこですか。


美術館が開くまでの30分とりあえずうろうろする。
これが土地勘時間です。


きいていたように確かに山の中の田舎街。
カフェの人はみんな振り向いて、通りの向こうから話しかけにきてくれるくらい田舎街。
ここはいい街、怖い人はいない、と肌が言っている。
案内所のスタッフに見るものなんかないよ、と言われる。
この30分ですっかりはまってしまった、田舎な感じが心地よい。



窓から顔を出すおばあさんにあいさつ。
壺の並ぶメイン通りがみえる。
教会の前で朝のマルシェ。


国立ピカソ美術館と陶芸美術館。
Raty Françoisという作家の企画展をみた。
動物のデフォルメがすごくよくて、にこにこした。
作品が作品たらしめていた、すごくよかった。
すごくよかった。



あっという間にみる方がいいところをみてしまったから、お昼は魚を食べた。
ズッキーニは蒸して食べるのが一番おいしいとおもう。もう絶対だ!
外の席だったから通る人みんなが声をかけてくれた、田舎なこの感じが心地よい。
つよい風も通りをうろうろしている。


ギャラリーが点々とたくさんたくさんあって、
ひとつひとつ次を教えてくれるので、ハシゴができた。
ハシゴってこれたけで表現しきってる言葉だとおもう。



その延長、陶芸学校に辿り着いた。
おおいに迷い込んだフリをして、アトリエに入る。
おおいに迷い込んだセリフを選んで、事務所に入る。
作家さんもみんな良さそうな人だった。


かんかんかん、と3回繰り返してもいいくらいかんかん照りな日だった。


ヴァロリス、いいなと思った。