C'était Lyon et Lyon est Lyon.
LYONの日記
リヨンへ向かう。
はじめての都市にひとりで行くのはリモージュの次だから2年ぶり。
知らない街をひとり歩いていると、ほんとうに遠いところに来てしまったと考える。
とても寂しいのに理由がみつからない。
ああ、これが旅愁なのかもしれない。
リヨンは恐ろしいくらい美しい街だ。
きれいできれいで、涙が止まらなくなりそうなくらいきれい。
知らない街はわたしに知らん顔をする、いつもする。
工事中のおじさんが笑顔で道をおしえてくれたことや、
列に並ぶうしろの人が親切だったりすること、
それから曲がり角をまがったら同じ道に出たこととか、
そんなことで街が少しずつわたしを受け入れはじめる。
音が聴こえてくるくらいはっきり分かる。
こういうとき、来てよかったと思うのだと思う。
旧市街のノートルダム
丘の上の美術館とテアトル。
それから郷土料理の川カマスのクネル。
夜のケーブルカー。
そう、リヨンには丘がある。
なんて、なんて美しいの。
街をたつ列車がうごいたとき、涙がたくさんだった。