Les Journées Européenne Mériter d'Art.

お久しぶりになりました。
日々、学生のはずがそれなりに忙しくて、ここに書き留めておく習慣がやめになっていました。


先週末は”Les Journées Européenne Mériter d'Art.”にアトリエで制作するひとりとして、
小さな陶芸家として参加させてもらいました。


日本にいるときは、「学生です。」だったのに、
フランスに来てから「陶芸家です。」になっているのが不思議。
学長S先生もおっしゃるように、ここフランスでは、
「アーティストです。」と名乗る垣根が日本より低いのです。
むしろ言ってしまった方が話がスムースに進みます。


という訳で、私もこう名乗っています。
「私は小さな陶芸家です。」
結構好きなフレーズ。



私の制作場として使っているのは陶芸家サンドリン・トヌリエのアトリエ。
今年の展示はアトリエを最大限にギャラリーっぽくしようということで、
前々日から彼女とふたりで大掃除。
本番土日の二日間で70人程来客が来ました。
私にとっては作品を発表する場でもあるけれど、
フランス語の勉強でもありました。


もう少し自分の陶芸に対して、見つめ直したい今日この頃。
自分の考えの方向性の研究をする時期に来たみたいです。
つらい時期であり、同時にこれこそが制作の醍醐味なのかも。

京都の学生をしていたあの頃、
あの頃は毎日陶芸の事しか考えてなかったように思う。
だからこそ、集中力も忍耐力も今よりずっとハイレベルだったように思える。
それって少し悔しい、前の自分よりそれができないだなんて!
あの頃は学生の時間を最大限に利用していたんだって事。


人生の中で、制作に注ぐ時間は、必然的に限度がある。
だって私も日常生活の中に生きているから。
でも日々の生活も生き方の一場面として絶対に必要な時間。
いまはもう、陶芸の事だけを考える時間ではなくなったのかもしれない。
ジュエリーをいじってみたり、ちょっと恋をしてみたり、お菓子を焼いたり、
うまく行かない事が重なったり、疲れてしまったり、大自然に遭遇したり。
そういういろんな事で日々はつくられていて、そのひとつひとつが生きてる事につながってる。




三月の頭、頭がパンクしてしまっていて、自然が欲しくてフランス最西端の島に行ってきた。
野生の自然がそこにあって、パリにうずくまっていた身体に、自然がぶつかってくれた。
なあんにもなくて、素敵な場所だった。



で、もうちょっと、でっかくなりたいし、つよくなりたい。
がんばる、もうすこし。
なんていってみる。