A Limoges, J'ai appris l'émail.

リモージュの七宝焼



磁器で知られるこの街はエマイユと呼ばれる七宝焼の街でもあります。

その歴史はやきものよりさらに古く、12世紀にさかのぼります。
街のあちこちに「émail」の看板がちらり。


今回はここリモージュで七宝焼をしてきました。
『Maison de l'émail』というギャラリーでの1日体験です。


七宝焼にも技法がたくさんありますが、基本はメタルの上にガラス粉を盛り焼き付けます。
陶芸の上絵と似ていますが、盛り方の方法はちがいます。
水とガラスの表面張力を利用した技法のように思いました。



魚をつかまえました。



銅板にカーボン紙、その上に原画を重ねます。



魚を写します。



ガラス板でよく練られた黒。



魚をなぞります。



一度焼き付けます。約800℃強



焼き魚。



使った色パレット。焼成後、色は変化します。



手前の道具で水と混ざったガラス粉をすくうようにしてのせていきます。



笑い魚。



十分に水を含ませてのせます。



表面にティッシュを被せ、水分をのぞきます。


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熱された窯板の上でさらに水分を飛ばしてから、窯で焼成します。800℃強、2〜3分。



2度目の焼きできあがり。


参加したのは退職後のご夫婦、マダム、女の子とその母親、わたし。
みなさん初体験で、それはそれは和やかなムードでした。
ずっと気になっていた七宝焼、いい経験になりました。

そして、参加者のご夫婦にオススメのレストランの場所まで連れて行ってもらいました。
しかし残念ながら閉まっていたのです。


その後、先生に他の技法を、受付の方に美味しいレストランをもう一度尋ねる。
地元に詳しい彼女から、郷土料理を味わえるいくつかのレストランを教わり、入ってみました。
そう、この旅では積極的に郷土料理を食べると決めていたのです。


「La cuisine」という素敵なレストラン。
お客さんの誰もいない店内、勇気を出して戸を開けたのは開店の30分前だったのでした。
それでもムッシューは親切にも中に入れてくれました。



まずはこの地方のカシスのワインから。
アペリティフも出してくれました。



さて、前菜はなんと子羊の脳とジャガイモを使った料理から。
郷土料理という事で注文していましたが、文字が読めず「脳」とは知りませんでした。
以外にも苦いという味は全くなく、こってりしていました。
はじめての味で、きっとこれが最後でしょう。。



メインは豚の頬肉とラディという野菜の煮込み。中世の野菜だとか。



デザートはミルフィーユ・ショコラ
その後カフェを頼んだらマカロン・ショコラをおまけしてくれました。


フランス人は、このようなレストランでひとりで食事というこ事はあまりしないようです。
なので少し勇気がいりましたが、フランス文化を知りたがり屋の私なのでこの旅は妥協しないと決めたのでした。



ああ、おいしいかった。